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【受入れ企業の本音】特定技能のメリットとデメリットを実例で紹介


特定技能で働く外国人(以下、特定技能外国人と呼びます)の受け入れを考えているけど、実際のところが分からなくて不安を感じている


今回は企業様のこんな不安にお答えします。

メリットやデメリットなどがわからないと、なかなか導入に踏み切れないですよね。


この記事では、実際に特定技能外国人の受け入れをしている企業様へのインタビューを通して、

みなさんが気になる「ぶっちゃけ特定技能ってどうなの⁉」を紹介していこうと思います。

受け入れている企業だからこその本音や、大変だったことやその乗り越え方まで、たくさん教えていただきました。

この記事を読めば、特定技能の雇用についてイメージが湧き、特定技能の導入の検討がしやすくなりますよ。


▼この記事でわかること

  • 特定技能外国人を受け入れている企業様の本音インタビュー
  • 特定技能外国人を雇用してみて感じるメリットとデメリット
  • 外国人を雇用するうえで大切なこと
  • 特定技能外国人を受け入れるには?



「特定技能外国人の受け入れを検討しているけど、実際どうなのか知りたい」

「特定技能外国人を雇用して得られるものって何だろう?」

「うちの会社でも受け入れできるかな?」

など、特定技能に興味はあるけれど、実際のところがわからなくて導入にいたらない企業様には必見の内容です。


▼この記事を書いたひと

株式会社アーチは、栃木県栃木市と、群馬県太田市に事務所を構える総合人材サービスの会社です。

また、特定技能の登録支援機関でもあります。

受け入れをご検討中の企業様はぜひお気軽にお問合せください。


株式会社アーチへのお問い合わせはこちら


特定技能外国人を雇用している企業様のインタビューを通して、メリットやデメリット、雇用してよかった事や大変だったエピソードまで、

企業様の本音から特定技能の受け入れについてご紹介します。

目次

インタビューに答えてくださった会社は?

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今回インタビューをお受けしてくださったのは、株式会社ソエルの社長様です。

株式会社ソエルは、不動産業、新築リフォーム業、工事資材販売を行う総合住宅メーカーです。

それでは早速、インタビュー内容をご紹介していきます。

質問①社員数と外国人数は?

質問①「現在働いている社員の人数と、そのうちの外国人労働者の人数を教えてください」


社員数は33名で、そのうち特定技能で働いている外国人労働者が2名です。

質問②特定技能外国人に任せている仕事内容は?

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質問②「その特定技能の外国人に任せている仕事の内容を教えてください」

新事業として始めた「農業」の仕事に従事してもらっています。

彼ら(特定技能外国人)には立ち上げから手伝ってもらい、手段や方法を模索し、

生産数を上げるにはどうしたらいいか、もっといい方法はないか等を一緒に考えながら進めてきました。

質問③いつから特定技能を雇用していますか?

質問③「特定技能の外国人はいつから雇用していますか?」

1年半くらい前から雇用しています。

今いる2人のうち1人は最初から。もう1人は辞めてしまった人の代わりに後から入社しました。

質問④特定技能を雇用するきっかけは何でしたか?

質問④「なぜ特定技能を雇用することになったのですか?」

特定技能を雇用することになったきっかけは、株式会社アーチの社長から勧められたことでした。

当時、新事業として「農業」を始めようと考えていましたが、始めるタイミングはもう少し後にしようかなと迷っていました。

そんな時、アーチの社長に特定技能の話を聞き、2名面接をしたんです。

2名ともよかったので採用することに決め、「よし、労働力があるなら農業を始めてみようか」と新事業を始めるいうきっかけにもなったんんですよ。

質問⑤初めて特定技能を雇用する際の不安などはありましたか?

質問⑤「特定技能を雇用することになった時は、初めての外国人雇用という事で不安などありましたか?」

そうですね、僕自体は「外国人だから」とかそういった抵抗感や不安は全くなかったんです。

ただ、他の社員や、近所の人たちは不安だったようです。

会社や寮は田舎にありますので、「田舎にいきなり外国人が働きに来る」という事や、

コロナが流行していた影響もあり、余計に外国人に対して警戒心があったと思います。


周囲の反対や警戒心…どう解決した?

そういった周囲の不安や警戒心に対して、どのように対処したのかというと…

  • 近所に挨拶にまわり、どういう理由で、なぜ必要なのか説明する
  • 「今の時代、外国人労働者がいることは当たり前」という毅然とした態度を示す


働き始めるまでは不安を感じていた周囲の方々も、今ではとても理解してくれているし、

よくしてくれているそうです。


「毅然とした態度を示す」ということはとても大切です。
まだまだ「外国人だから」という理由で抵抗感を抱く人や、「知らない・わからない事」に対して不安を感じる人も多くいます。
そういった社員や周囲に対して、採用担当側が不安を見せてはいけません。
今や労働力不足の現場において、外国人労働者を雇用することは当たり前の時代です。
特定技能は労働力不足の救世主です。
「外国人だからと構える必要はない」と毅然とした態度で対応したいですね。

質問⑥特定技能を雇用した後に、大変だったことは?

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質問⑥「では、実際に働き始めてから、大変だったことがあったら教えてください」

彼らは特定技能で働く前に、技能実習で5年働いていますので、日本での生活には慣れていました。

ですので生活面では大変なことはなかったです。


また、自分たちの立場や社長の立場をよく理解していて、こちらの意見や要望にも理解を示し、応えようとしてくれます。

ただ、とても大人しくて、文句も言わないので、心の中にため込んでしまう部分があります。

そこを理解してあげなければなりませんね。


大変だったエピソードを紹介

彼らには、「農業」という新事業に従事してもらったのですが、新事業の為、マニュアルもなく、内容や方法を模索しながら仕事をしていました。

特定技能のビザには「5年」という期限があります。

彼らはその5年間で出来るだけたくさん働いて稼ぎたいと思っています。

なのに、野菜はすぐには育たないので、最初のうちは辛かったと思います。

ニラの収穫が始まれば利益が出るのはわかっていましたが、それまでの準備期間は生産数も上がらず、「頑張っているのに成果がでない」という不安や焦りが募ってしまったようです。

5年間で稼ぎたい!特定技能の外国人が抱えた葛藤とは⁉

5年間で少しでも稼ぎたい彼らは、頑張っても成果がでない日々に葛藤していました。

5年間でたくさん稼ぎたい

生産数を上げないと稼げない

頑張っているのに成果が出ない

申し訳ない気持ち
不安や焦り

特定技能が退職⁉

2人いた特定技能外国人のうち、1人が退職してしまいました。

国に残してきた家族の事情もあるし、5年という期限のある中で、この準備期間はもったいなくて他で稼ぎたいと思ったようです。

事情も理解できるし、仕方ないと思い受け入れました。


その後、別の1人が入社して、ニラの収穫も始まり農業は軌道に乗ったわけです。


このエピソードからわかること

この準備期間は彼ら葛藤を理解し、頑張りを認めてあげること、そしてモチベーションを保ってあげることが大変だったと思います。

ですがこれらは彼らの「真面目さ」から生まれた葛藤だと思うので、むしろ本当に一生懸命頑張ってくれたなと感謝しています。

質問⑦特定技能を雇用するメリットは?

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質問⑦「特定技能を雇用してみて、メリットはなんだと思いますか?」

経営計画が立てやすい!

どのタイミングで、こういう技術や能力がある人が欲しいとお願いすれば、計画どうりに人が揃います。

求人広告を出して人を集めようとしても、なかなか人が集まらなかったり、求めている人材が揃うとは限りませんよね。

真面目に一生懸命働いてくれる

とにかく頑張って働いてくれますし責任感もあります。

早朝や夜など、私が農作業をしていると、手伝ってくれるんです。いいよと言っても、「社長がやっているから」と言って手伝うんです。

素直で優しい特定技能外国人に恵まれたなと思いますよ。

質問⑧特定技能を雇用するデメリットは?

質問⑧「では反対に、特定技能を雇用するデメリットはなんだと思いますか?」

意外とお金がかかる⁉

意外とお金はかかるかもしれません。

特定技能外国人を雇用するには一定の支援を行う義務があり、それを自社で行うのは大変なので登録支援機関に支援を委託しています。

その「委託支援料」というのが毎月かかるので、意外とお金がかかるなぁと感じてしまいますが、支援を何から何までやってくださり本当に手がかからないので、そういった手間などを考えれば高いとは言えないと思います。

そして、特定技能外国人の真面目さと働きぶりを見ていれば、それ以上に価値があると思っています。

実際、日本人を雇ってもここまで働いてくれるかわからないなぁと考えてしまいますよね。

「帰国」など外国人ならではのデメリットも

外国人の場合だと、国に残してきた家族に何かあった場合や、やむを得ない事情で帰国する場面も出てきます。

そういった場合は、一緒に働く同僚がサポートしていくしかないですね。

質問⑨外国人を雇用し続けるうえで大切なことは?

質問⑨「外国人労働者を雇用し続けるうえで大切だと思う事を教えてください」

1番大切なのはコミュニケーション

1番大切なことは「コミュニケーション」ですね。

もちろん国が違って環境も違うところで育ってきたわけですから、仕事に関しても日本人のやり方と違う部分も出てきます。

こちらの説明に対して「なぜそうやるのか?」と、不満までいかなくても疑問が出てきた場合も、それをうまく言葉にすることが出来ないこともあります。

そういった部分をよく理解してあげることや、コミュニケーションを通して聞き出すことがとても大切だと思います。

日頃からコミュニケーションを図り、お互いに信頼関係を築くことが、トラブルを未然に防ぐことにつながりますね。
企業様でもそういったケアはもちろん必要ですが、登録支援機関もサポートします。
アーチでは、企業様との面談や特定技能の外国人とのコミュニケーションを通して、双方の要望や問題点について把握し、改善策に取り組んでいます。
最初から最後までしっかりとサポートしますので安心してお任せください。

抵抗感を持たない

「外国人だから…」と抵抗感をもつ必要は全くないと思います。

日本人であろうが外国人であろうが、一生懸命働く人は働くし、サボる人や不真面目な人もいます。

説明したって理解できない人もたくさんいます。

抵抗感から壁をつくるのではなく、「理解しよう」という気持ちや姿勢が大切だと思います。

質問⑩これから特定技能を受け入れる企業様にアドバイス

質問⑩「これから特定技能を受け入れす企業様にアドバイスがあったらお願いします」

特定技能で働く外国人は、真面目で一生懸命働いてくれます。

自分たちの立場や、こちらの事を理解しようともしてくれます。

私たちが思うよりも、彼らは不安な気持ちでいっぱいでしょう。彼らを信じて、私たちもチャレンジしてみませんか⁉

質問⑪登録支援機関であるアーチはどう⁉

質問⑪「御社で雇用しいる特定技能の登録支援機関はアーチですが、アーチの仕事ぶりや支援内容には満足していますか?」

手間がかからない

先ほどお話ししたように、特定技能の外国人を雇用するうえでコミュニケーションはとても重要です。

ですが、きっと要望や不満な点があっても、直接は言いにくいこともありますよね。

そういった部分もアーチさんはケアしてくれます。

企業と特定技能の間に入り、しっかりと仲介してくれます。改善点を一緒に考え取り組んでくれるので本当に頼もしいです。

想像以上⁉

「普通やらないんだろうなぁ」ということまでしてくださるので、なんの苦労もありません。

日本人の労働者を雇用するより楽なんじゃないかな?みなさんどんどん使ったらいいと思います!

特定技能外国人を受け入れたい(雇用したい)場合はどうすればいい?

では、特定技能の雇用をしたいと思ったら、まず何をいたらいいのかを説明していきます。

特定技能外国人を雇用する=受け入れ機関になるということです。


ここからは、特定技能の受け入れの流れや、受け入れ機関になるための要件などをご紹介していきます。

特定技能外国人の受け入れまでの流れを紹介する

まず最初に、特定技能の受け入れまでの流れをご紹介します。


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〈出典:外務省ホームページ〉


受け入れ機関になるための要件を確認する        

そもそも特定技能は、人材不足が心配な特定産業分野(14分野)で、一定の専門性・技能を有し、即戦力となる外国人を受け入れる制度です。

したがって、特定技能外国人を受け入れたい企業は、自社がその分野に該当するか確認する必要があります。


  1. 介護
  2. ビルクリーニング
  3. 素形材産業
  4. 産業機械製造業
  5. 電気・電子情報関連産業
  6. 建設
  7. 造船・舶用工業
  8. 自動車整備
  9. 航空
  10. 宿泊
  11. 農業
  12. 漁業
  13. 飲食料品製造業
  14. 外食業

受け入れ機関が満たすべき基準と義務

特定技能外国人を受け入れるためには、省令等で決められた基準を満たす必要があります。

また、受け入れ機関は、1号特定技能外国人(※1)に対して日本で生活するために各種支援を実施する義務があります。


※1 特定技能には1号と2号があります


▼特定技能1号
〇在留期間:1年、6か月または4か月ごとの更新(通算で上限5年まで)
〇技能水準:試験等で確認(技能実習2号を修了した外国人は試験等免除)
〇日本語能力水準:生活や業務に必要な日本語能力を試験等で確認(技能実習2号を修了した外国人は試験等免除)
〇家族の帯同:基本的には認めない
〇受け入れ機関または登録支援機関による支援の対象                                                                                              


▼特定技能2号
〇在留期間:3年、1年または6か月ごとの更新
〇技能水準:試験等で確認
〇日本語能力水準:試験等での確認は不要
〇家族の帯同:要件を満たせば可能(配偶者、子)
〇受け入れ機関または登録支援機関による支援の対象外

特定技能外国人を受け入れるための基準

  1. 外国人と結ぶ雇用契約が適切であること:日本人と報酬の額や労働時間などが同等であることなど
  2. 受け入れ機関自体が適切であること:法令等を遵守し「禁固以上の刑に処せられた者」などの欠格事由に該当しないこと、保証金の徴収や違約金契約を締結していないことなど
  3. 外国人を支援する体制があること
  4. 外国人を支援する計画が適切であること

受け入れ機関の義務

  1. 外国人と結んだ雇用契約を確実に履行すること
  2. 外国人への支援を適切に実施すること
  3. 出入国在留管理庁及びハローワークへの各種提出


登録支援機関とは

特定技能の受け入れ機関になるには、特定技能外国人が日本で生活するために必要な様々な支援を行う義務があります。

その支援については、登録支援機関に委託することもできます。

登録支援機関は、受け入れ機関のパートナーとして、特定技能外国人への支援計画策定・実施します。

委託には支援委託料がかかりますが、多くの企業が自社で行う手間や費用を考え、登録支援機関に支援を委託しています。


栃木の登録支援機関、アーチにおまかせ

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アーチでは、企業様との面談や特定技能外国人とのコミュニケーションを通して、双方の要望や問題点について把握し、改善策に取り組んでいます。

企業様に寄り添い、最初から最後までしっかりとサポートしますので安心してお任せください。

ご相談やお見積りも承っております。


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