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派遣とパート・アルバイトの違いは5種類|あなたに最適な働き方も紹介

主婦になって時間に余裕ができたから働こうと思ってるんだけど、派遣やパートの働き方の違いが知りたいな...

こんな悩みに答えます。



生活している中で時間に余裕ができ、働くことを検討しているものの「派遣・パート・バイトの違いについて厳密に理解できていない」と感じている方は多いのではないでしょうか?



本記事では、派遣とパート・アルバイトの違いから、それぞれのメリット・デメリット・注意点について解説していきます。



扶養の面についても触れるので、この記事を読むことで、あなたに向いている働き方を知ることができますよ。

派遣社員・パート・アルバイトとは|意味の違いを解説

派遣社員・パート・アルバイトとは|意味の違いを解説

「派遣社員」「パート」「アルバイト」という言葉について聞いたことはあるものの、それぞれの意味の違いについて明確に理解していない方もいるでしょう。



特に「パート」と「アルバイト」の違いについて分かっていない方は多いので、まずはそれぞれの意味の違いについて解説していきます。

派遣社員とは

派遣社員とは、派遣会社と労働契約を結び、別の企業に派遣される形で働く就業形態のことです。



派遣社員で働く時、労働契約を結んだ派遣会社のことを「派遣元」、実際に出社して働く会社のことを「派遣先」と呼びます。

出社する企業と労働契約を結んでいる訳ではないので、実際の給料は派遣先から支払われ、福利厚生も派遣会社の制度に従います。

パートとは

パートとは「Part time」の略称で、正社員などのフルタイムで働く就業形態に対して、それよりも短く働く就業形態のことを指します。



実は後に解説するアルバイトと法律的な違いはありません。歴史的な背景から、子育てしている主婦が働く場合にパートと呼ばれることが多いです。



アルバイトとパートに明確な法の違いはないものの、パートには下記のような意味合い・ニュアンスがあります。



▼パートの意味

  • 学生のように短期間ではなく、長期間勤務する
  • 数時間だけ働く勤務形態が多い
  • 主婦(夫)が働く時にパートと言われる
企業が求人を募集する時に意味を使い分けている時があるので、覚えておきましょう。

アルバイトとは

アルバイトとは「Arbeit」というドイツ語から生まれた言葉です。



Arbeitの意味は労働ですが、日本においてはパートと同じく「正社員の労働時間よりも勤務時間が短い労働者」とされています。パートは主婦(夫)が働く場合に使われることが多いと解説しましたが、アルバイトの意味・ニュアンスは下記の通りです。



▼アルバイトの意味

  • パートよりも短期間で勤務する
  • パートより長く、フルタイムより少ない時間内で働く場合が多い
  • 学生や他の仕事の掛け持ちで働く時にアルバイトと言われる
あくまで法律的な違いはないので、ざっくりとしたニュアンスの違いを知っておけば問題ありません。

派遣とパート・アルバイトの大きな違いは5種類

派遣とパート・アルバイトの大きな違いは5種類

派遣とパート・アルバイトの意味の違いについて解説しましたが、大きな項目で分けると「契約会社」「働く時間」「仕事内容」「賃金」「福利厚生」などの違いがあります。



次にそれぞれの項目について、大きくどのような違いがあるのかについて解説していきます。

契約会社の違い

1点目は「契約会社」の違いです。パートやアルバイトは勤務先と労働契約を交わすのに対し、派遣社員は実際に働く勤務先ではなく、派遣会社と労働契約が結ばれます。



▼契約会社の違い

項目 詳細
派遣社員 派遣会社と契約
パート・アルバイト 勤務先と契約
故に派遣会社は勤務先から給料を貰うのではなく、労働契約を交わした派遣会社から支払われます。

契約期間の違い

2点目は「契約期間」の違いです。パートやアルバイトに契約期間の制限はありませんが、派遣社員の場合は有期契約になります。



▼契約期間の違い

項目 契約期間
派遣社員 3年間(例外あり)
パート・アルバイト 制限なし



基本的なルールとしては「派遣社員で働く場合、同一部署には最大で3年間しか働くことができない」とされています。



そのため、もし同一部署で3年間以上働く場合は「契約社員として雇う」「正社員として雇う」など、新しく雇用契約が必要です。

しかし無期雇用派遣で働いている場合や、年齢が60歳以上を超えている場合など、一部3年間ルールが適用外になる場合もあります。

勤務時間の違い

3点目は「勤務時間」の違いです。派遣・パート・アルバイトの勤務時間の上限は8時間と同じですが、パートやアルバイトの方が勤務時間が短い傾向にあります。



一般的に勤務時間は「派遣社員>アルバイト>パート」となっている場合が多いです。



そのため、子持ちの主婦が「子供を迎えに行きたい」「熱が出た子供を病院に連れていきたい」と考えている場合、パートやアルバイトの方が融通が効きやすいと言えるでしょう。

派遣社員の場合、正社員と比較すると残業も少なく自由度が高いですが「早めに退勤する」「数時間だけ働く」などの自由度が低くなります。

仕事内容・賃金の違い

4点目は「仕事内容・賃金の違い」の違いです。パート・アルバイトの仕事は誰でもできる簡単な仕事が多いですが、派遣社員の場合は一定のスキルが求められる傾向にあります。



そのため、派遣社員の方が、賃金において高給になることが多いです。



またパートやアルバイトは働き手が欲しい企業が広告費をかけて募集しますが、派遣社員は派遣会社に依頼し、その派遣会社から社員が派遣される形になります。

つまりパートやアルバイトよりも採用コストが削減され、その結果派遣側に支払うことのできる給料が多くなります。

福利厚生の違い

5つ目は「福利厚生」の違いです。派遣社員の場合は、労働契約を交わしている企業の福利厚生を使うことができ、パートやアルバイトと比較して福利厚生が優遇されている場合が多いです。



また派遣会社で働いていると年末調整を行ってくれる企業が大半ですが、アルバイトやパートの場合は年末調整をしてくれない場合もあるので注意しましょう。

年末調整を行っていない場合、確定申告を自分で行う必要が出てきますので、実際に働き始める際に確認しておくと良いですね。

派遣・パート・アルバイトで働く際のそれぞれのメリット・デメリットを解説

派遣・パート・アルバイトで働く際のそれぞれのメリット・デメリットを解説

派遣とパート・アルバイトの5つの違いについて解説しましたが、実際に働き始めた時にどのような点にメリットやデメリットを感じるのでしょうか。



次に派遣とパート・アルバイトで働く際のそれぞれのメリットやデメリットについて解説していきます。

派遣社員で働く時のメリットとデメリット

派遣社員で働く時のメリットとして「時給が高い」「福利厚生が充実している」「スキルや経験が身に付きやすい」などがあります。



▼派遣社員のメリット

  • アルバイト・パートよりも時給が高い
  • アルバイト・パートよりも福利厚生が充実している
  • スキルや経験が身に付きやすい
また3年間働いた後に正社員や契約社員として登用される可能性もあるので「バリバリ働きたい」「とにかく稼ぎたい」と感じている方は向いていると言えるでしょう。

一方で下記のようなデメリットもあります。



▼派遣社員のデメリット

  • 長年働き続けることができない
  • パートやアルバイトよりも時間の融通が効きにくい
派遣社員の場合、例外はありますが、どんなに良い会社でも3年間ルールがあるので長年働き続けることはできません。また子育てしている場合、時間の融通がパートやアルバイトよりも効かない点はデメリットと言えます。

パート・アルバイトで働く時のメリットとデメリット

次にパート・アルバイトで働く時のメリットは下記の通りです。



▼パート・アルバイトのメリット

  • 契約社員と比較して求人数の幅が広い
  • シフト調整の融通が効きやすい
  • 簡単に始められる仕事が多い
パート・アルバイトの仕事は派遣社員の仕事と比較して未経験でもOKの求人が多いので、求人数の幅が広く、多くの仕事に挑戦できるのがメリットです。またシフトの日程や働く時間の調整も効きやすいので、子連れの主婦の方などは非常に働きやすいと言えるでしょう。

一方で下記のようなデメリットもあります。



▼パート・アルバイトのデメリット

  • 責任のある仕事がない
  • 時給がそこまで高くならない
一般的に責任のある仕事の方が給与が高くなる傾向にあるので、パート・アルバイトの仕事だとそこまで時給が高くなりません。そのため「家事育児の息抜き程度に働きたい」「扶養内で働きたい」と感じている方におすすめです。

主婦が扶養内で派遣・パート・バイトをする時の注意点

主婦が扶養内で派遣・パート・バイトをする時の注意点

派遣とパート・アルバイトのメリット・デメリットについて解説しましたが、主婦として活動していて、夫の扶養に入っている方もいるでしょう。



次に扶養に入っている方が派遣とパート・アルバイトをする時の注意点について解説していきます。

年収103万円の壁に注意

給与が年103万円を超えると、所得税がかかってしまう点は注意しましょう。



加えて配偶者控除として夫は38万円の控除を受けられなくなります。しかしこれは2017年までの話で、現在は年収150万円以内且つ夫の給料が年収1,120万円以下であれば、問題なく38万円控除することが可能です。

年収が1,120万円以上ある場合、金額によって受けられる控除が低くなってしまうので、自身の稼ぐ額と夫の年収はしっかり把握しておきましょう。

年収106万円を超えると社会保険料が発生する

扶養内であれば社会保険の支払いがありませんが、年収が106万円を超えると社会保険料が発生するので注意しましょう。年収106万円とざっくり解説しましたが、具体的な条件は下記の通りです。



  • 企業の従業員が501人以上
  • 月の賃金が88,000万円以上
  • 1週間の所定労働時間が20時間以上
  • 雇用期間が1年以上ある
  • 学生ではない
特に派遣会社で働く場合、パートやアルバイトのようにシフト調整の融通が効きにくい分、想定よりも年収が高くなってしまう場合があります。そのため、派遣・パート・アルバイトのどの働き方をするのか、しっかり検討しておきましょう。

派遣・パート・バイトの中であなたに最適な働き方は?

派遣・パート・バイトの中であなたに最適な働き方は?

派遣とパート・アルバイトの働き方の違いについて解説してきましたが「結局自分はどの働き方が向いているの?」と感じている方もいますよね。



次に派遣・パート・アルバイトの中で、目的別の向いている働き方について解説していきます。

とにかく稼ぎたい人は派遣社員

扶養など関係なしに「とにかく稼ぎたい」「バリバリ働きたい」と感じている方は、派遣社員で働くのがおすすめです。



パートやアルバイトは時間に融通が効き、未経験OKの仕事が多いことがメリットですが、その分給与が低く、派遣社員よりも稼ぎにくい傾向にあります。



また派遣社員は同じ勤務先が3年と有期契約ですが、自身の実力が認められると正社員として直接雇用される場合もあります。

将来的に正社員に戻れる可能性が高いので、とにかく稼ぎたい方は派遣社員が最適な働き方と言えるでしょう。

扶養の範囲内で働きたい人はパート・アルバイト

扶養の範囲内で働きたい方はパート・アルバイトがおすすめです。



「パート・バイトをする時の注意点」で解説したように、一定の収入を超えると扶養が外れてしまいます。また派遣社員だと決まった日数・決まった時間で労働契約するので、パートやアルバイトのようにシフトを都度調整するのが困難にもなります。

そのため、扶養の範囲内で収入を増やしたい方は、都度時間を調整しやすいパート・アルバイトが最適な働き方と言えるでしょう。

急な休みやシフトの調整に対応しやすいのはパート・アルバイト

子育てをしていて「急なシフト調整や休みに対応できるようにしたい」と考えている場合、派遣社員ではなくパート・アルバイトがおすすめです。



1つ前で解説したように、派遣社員だと正社員のように残業が多くなることは少ないものの、しかし働く時間を調整するのがパートやアルバイトよりも難しくなります。

そのため、子育てがバタバタしている時期はパート・アルバイトが最適な働き方と言えるでしょう。

派遣とパート・アルバイトの働き方に関する「よくある質問」

派遣とパート・アルバイトの働き方に関する「よくある質問」

最後に派遣とパート・アルバイトの働き方に関する「よくある質問」について回答します。

40代・50代で派遣かパート・アルバイトだとどっちを選ぶべきですか?

それぞれの目的によって働き方の選択が分かれるので、一概にどちらがおすすめとは言えません。

とにかく稼ぎたい方は派遣社員がおすすめですが、夫の扶養に入っている場合や、子育てで忙しい場合はパートやアルバイトの方が融通が効きやすいと言えます。

パート・アルバイトと派遣はどっちが上?格差はある?

労働形態の側面で答えると、パートやアルバイトは直接雇用、派遣社員は派遣元の会社から出社しているので間接雇用になります。労働契約を交わしている会社が異なるので、そもそも「どちらが上なのか」を比べる対象にはなりません。

直接雇用されているのはパート・アルバイトの方なので、パートやアルバイトが取り仕切ることもあれば、逆に勤務時間が固定されているという点で派遣社員が取り仕切る場合もあります。

まとめ

派遣とパート・アルバイトの違いに関する記事は以上です。



人それぞれ状況が異なるので「どの働き方が最適なのか」という点は人によって異なります。そのため、どの働き方が一番良い!とは一概に言えません。



この記事を読んで、あなたに最適な働き方を選択できると幸いです。


運営会社

株式会社アーチ

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