今回は、アーチの社長が、SDGsアンバサダーとして講演会を行ったのでその様子をご紹介します。
SDGsとはなにか、私たちにできることはあるのかなども書いています。SDGsについて考え、意識を変えるきっかけになってもらえればと思います。
Sustainable Development Goals
『持続可能な開発目標』の略称です。
2015年9月の国連サミットで採択された、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成する行動計画です。
2030年に向けた17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。
「誰ひとり取り残さないことを目指し、先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標」で構成されているのが特徴です。
「これまでの生活や経済の成長スタイル見直し、世界共通の持続可能な開発目標をつくり、地球を大切にしながら経済活動していこう!」という考えのもと生まれたのがSDGsです。
それでは、今回の講演の内容に沿いながら、SDGsについて簡単に説明していこうと思います。
アーチの社長は、2019年にSDGsアンバサダーの資格を取得し、企業や各団体などでの普及活動に取り組んでいます。
そのため、今回の講演会の講師を務めることになりました。
講演は、途中クイズや動画を交えながら進んでいきました。
今回は栃木市PTA連合会岩舟ブロックと岩舟地域青少年育成会議が主催の講演会で、幼稚園・保育園および小中学校の保護者の方々向けの講演会です。
主な内容は、SDGsの17の持続可能な開発目標の中から『4、質の高い教育をみんなに』と『17、パートナーシップで目標を達成しよう』でした。
「CO2濃度は現在危険ラインである400ppmを超えていて、こののままいけばあと15年で人間が生存できないデッドラインを超えてしまう」といった衝撃的な内容から始まり、世界的に起きている危機状態を理解していきました。
そして人口増加においても深刻な人口爆発が起きており、約34年後には100億人を超えてしまいます。それに伴う貧困や環境問題の悪化がされているという現実も知ることが出来ました。
スウェーデンの気候変動活動家であるグレタ・トゥーンベリさん。
彼女は2018年8月に気候変動に対する政府の無策への抗議として、当時15歳だった彼女は学校を休んで一人で国会議事堂前に座り込み、「気候変動に対する学校ストライキ」というプラカードを手に座り込みを続けました。
彼女の行動はSNSで広まり、2019年には賛同する世界中の400万人の若者たちと史上最大の気候ストライキを行い、彼女は国連気候行動サミットで世界の指導者たちに向け切々と涙ながらにスピーチを行いました。
今回の講演では、そんな彼女の2018年ストックホルムで行われた「TED×ストックホルム」でのスピーチ動画を見ました。
「気候変動は生存を脅かしていて、何より重大な問題だとみんな言い続けていながら、これまでと変わらない生活をしているのはなぜ?私には理解できません」
「気候危機は既に解決されているんです。すべての事実と解決策は既に揃っています。あとは目を覚まして行動をかえさえすればいいだけです。将来を守るためのことを誰もしていないのなら、もはやなくなる将来のためになぜ勉強すべきだと言えるのでしょう?」
私は、彼女が訴える言葉ひとつひとつに心を打たれ、胸が痛くなりました。人類が、見て見ぬふりをしている現状をとても悲しく感じ、反省しました。
こんなに幼い子にもわかることなのに、そして大事な子供たちの未来を創るのは私たちなのに、なぜここまで行動に移していないのか不思議です。
私が今回の講演で一番印象に残った動画でした。
世界の平均気温を産業革命以前に比べて1.5度抑えるように努力するパリ協定の目標を実現するためには、2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を森林や海洋などの吸収分を差し引いて実質ゼロにする必要があります。
そこから生まれた考えが、「ゼロエミッション」
今までは「排出を減らす」という考え方でしたが、それを「初めから排出しない」という考えに
価値観自体を変えなければなりません。
日本もやっとゼロエミッションを表明し、邦銀も石炭融資を停止するなど脱炭素化の動きが進んでいます。
かつては、利益を生み出すことが存在意義であり、環境配慮や社会貢献はコストでした。
しかし現在は社会・環境問題への取り組みや脱炭素は国際競争力の必須条件でもあり、ビジネスチャンスの拡大でもあります。
多くの企業で、SDGs推進の試みがなされ、スターバックスやマクドナルドでのプラスチックストロー廃止や、スーパーやコンビニなどでのレジ袋削減などもそのひとつと言えます。
ここまでは、講演の内容に沿いながらSDGsを簡単に説明してきました。
今、地球は危機的な状況にあって、これまでの生活スタイルや経済の成長スタイルを変えなければいけないことはわかります。でも、とてもスケールの大きな話で、私たち個人には何もできないと思ってしまいますよね。
そんなことはないのです。私たちが何気なく過ごしている生活の中にも、SDGsに取り組めることはたくさんあります。
SDGsは企業が積極的に取り組むことが必要だといえます。
次の項では、アーチが派遣会社として、アーチの強みを活かして取り組んでいる内容についてご紹介します。
SDGs達成に向けた具体的な取り組み事項のなかに、「SDGsの観点で市場・社会から期待される基本的な事項」というチェックリストがあります。
その中でアーチが取り組んでいるのは下記の事項です。
性別、年齢、人種、出身などによる差別がないことを確認している
外国人労働者の差別、人権侵害がないことを確認している
多様な人材(女性、外国人、障がい者、高齢者等)を活かし、十分に活躍できる環境が整備されている
労働者に適切な能力開発、教育訓練の機会を提供している
雇用形態にかかわらず、同一労働同一賃金等の原則に沿った対応を行っている
例えば、「工場での力仕事は女性には無理」「外国人は日本語がわからないから雇用できない」「事務の仕事は男性には向いていない」などの差別や偏見。人材の募集要件でそういった条件があった場合、アーチでは「女性・男性だから」「外国人だから」というくくりではなく、その人その人の能力に応じた採用をお願いするよう企業の皆様に提案しています。
すべての人に平等な雇用の機会を与えることを目指しています。
アーチでは、多くの外国人労働者が日本で働けるよう、技能実習生や特定技能の受け入れを支援し、日本の企業の成長に貢献しています。
特定技能の登録支援機関、外国人技能実習のAIC協同組合の栃木支部として、企業と外国人労働者をつなぐ架け橋となっています。
また、こういった外国人労働者の方々が「外国人だから」といった理由で受ける差別や偏見をなくし、十分に能力が発揮できる環境づくりをサポートしています。
こいった取り組みは、SDGsの下記の項目に貢献していることになります。
外国人労働者が日本でより住みやすく働きやすいよう環境づくりのサポートを行っています。
具体的な支援内容をご紹介します。
アーチでは様々な支援を行っており、その様子はブログにも掲載しています。あわせてご覧ください♪
今回は、アーチの社長のSDGsの講演会の内容とともに、SDGsについて紹介しました。
SDGsは世界全体で取り組むべき問題で、早急に変えるべき課題でもあります。国や企業が主体となって取り組んでいますが、もちろん私たち一人ひとりが意識や価値観を変え、行動すべき問題でもあるのです。
講演会にご参加くださった方や、この記事を読んでくださった方の心の中にSDGsが残り、少しでも行動を変えるきっかけになってもらえればと思います。
「こんな小さなことをしても仕方ない」「私だけがやっても意味ない」なんて考えは捨てて、できることひとつひとつに取り組み、その姿がまた周りの人の意識を変える。そんなプラスの連鎖が様々な場所で起きてほしいと願います。
株式会社アーチは、派遣会社として幅広くお仕事をご紹介しています。
また、外国人技能実習のAIC共同組合栃木支部、特定技能の登録支援機関としても企業様の成長に貢献しています。
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