こんな悩みに答えます。
アルバイトを探している時に「派遣バイト」という言葉を知ったものの、その言葉の具体的な意味やバイトとの違いについてよく分かっていない方は多いのではないでしょうか?
この記事を読むことで、派遣バイトのメリットとデメリットを理解し、自分に合っているかどうかを知ることができますよ。
派遣バイトとは、派遣会社に登録しながら単発の仕事をこなしていく働き方です。
仕事内容はイベントや引越しのスタッフ、試験監督などの単発の求人が多く、土日や長期休暇を使って働きたい学生や主婦に向いていると言えます。
端的に「派遣会社経由で働く単発・短期バイト」と捉えておけば問題ありません。
派遣バイトの意味を解説しましたので、次に派遣会社の仕組みやアルバイトとの違いについて解説していきます。
派遣社員とは、働き手が派遣会社と労働契約を交わし、契約を交わした会社とは異なる企業に勤める働き方です。働き手が他の会社に派遣される形で仕事を行うので「派遣社員」と呼ばれます。
雇用形態は勤める企業と契約している訳ではないので「間接雇用」となり、正社員ではないので「非正規社員」という扱いになります。
そのため、就業時間は勤めている企業に則って働くものの、給与体系や福利厚生は派遣会社の規則に従います。
アルバイトとは、働き手が企業と直接労働契約を交わし、正社員の労働時間よりも短い勤務時間内で勤める働き方です。
以上、派遣とアルバイトには上記のような違いがあり、派遣バイトは派遣会社に登録する形で働くことになるので、雇用形態としては派遣社員と同じ区分です。
さらに詳しい違いについて知りたい方は、次の記事もご参考くださいませ。
次に派遣バイトのメリットとデメリットを解説していきます。派遣バイトの4つのメリットは下記の通りです。
1点目は「何度も履歴書を提出する必要がない」という点です。
派遣バイトは登録した人材派遣会社に提出した履歴書を使い回すことが多いので、通常のアルバイトの応募と異なり、何度も履歴書を提出する必要がありません。
2点目は「シフト調整がしやすく、好きな時に働くことができる」という点です。
派遣バイトは1つのバイトを常に続ける訳ではないので、自分の好きな時に働くことができます。そのため、通常のバイトよりもシフト調整の自由度が高いです。
3点目は「通常のバイトより多くの経験が得られる」という点です。
派遣バイトは複数の仕事場を経験できるので、仕事のやり方を比較してさらに効率的な働き方を身に付けることができますし、その場その場での対応力を身に付けることもできます。
4点目は「バイト代の入金が早い」という点です。
派遣バイトは単発の仕事が多いので、日払いの場合や週払いに対応している場合もあり、比較的早く働いた給料が入金されます。
派遣バイトのデメリットは「条件によって派遣バイトができない人もいる」という点です。
実は2012年に労働者派遣法が改正されたことにより、30日以内の短期派遣は禁止になりました。ただし労働者の雇用を守るための改正なので、学生や条件に当てはまる主婦などは普通に働くことができます。
労働者派遣法に該当せず、働くことのできる方の細かな条件は下記の通りです。
▼働くことのできる条件
自身の状況を確認し、派遣バイトができるかどうかはしっかりと確認しておきましょう。
派遣バイトのメリットとデメリットについて解説しましたので、次に派遣バイトの登録方法・始め方を解説していきます。
まずは指定の派遣会社に登録することから始めましょう。
派遣会社は実際に求人サイトで好きな仕事を探し、その求人サイトの応募欄から派遣会社に連絡する方法が最もスムーズだと言えます。
派遣会社への登録は、実際にWEB上で個人情報を入力して終わる場合もあれば、登録後に説明会を受講したり、電話やZoomで面談したりするなど様々です。
派遣会社への登録が完了したら、実際に求人を紹介してもらえます。
やりたい仕事が明確に決まっている場合は問題ありませんが、そうでない場合は自分が仕事を行う上で譲れない条件を共有しておくと、仕事探しがスムーズに進むでしょう。
面接が終了したら、メールや電話などの手段で合否の連絡を受けることになります。
派遣バイトの面接で聞かれる点は「志望動機」「通勤方法」「いつ働けるか」「バイト経験の有無」などがほとんどです。
派遣バイトの登録方法を解説しましたので、次に派遣バイトのおすすめを5つ解説していきます。
軽作業とは工場や倉庫で商品の取り出し(ピッキング)や、組立・梱包・仕分けなどの業務を行う仕事です。
特別なスキルが求められる仕事ではないので、未経験の方でも問題なく採用されます。コツコツ作業することが得意な方は非常に向いている仕事と言えるでしょう。
工場の仕事なのできついのでは?と感じる方がいるかもしれませんが、家電などの重い商品の仕事から、文房具やプラスチック用品などの軽い商品まで様々ですので、女性の方でも問題なく働くことが可能です。
このほか軽作業のお仕事について詳しく知りたい、という方には次の記事もオススメです。
イベントスタッフはライブやコンサート会場に実際に向かい、会場の運営のサポートを行う仕事です。
具体的な仕事内容は「チケットの確認」「商品の販売」「お客さんの案内」など、ライブやコンサートによって内容が変わってきます。
ただ季節によっては暑すぎる(寒すぎる)場合や、雨や風の強い日だとかなりしんどい思いをすることになるので、働く時期や天候はある程度注意が必要です。
引越しスタッフは言葉の通り引越しをしたいお客さんの家に伺い、引越しのサポートを行う仕事です。
荷物の梱包から移送・搬入まで行うので、重い荷物を持ち上げる力と運ぶ体力が必要になります。そのため力や体力がない方はきついと感じることもあるでしょう。
しかし一定の体力が求められる仕事は時給が高い傾向にあるので、他の仕事と比較して稼ぎやすいのはメリットと言えます。
試験監督は、資格の試験や学生の模試を受ける方に用紙を配り、不正がないかどうかを監視する仕事です。
仕事内容としては模試の前に簡単な説明を受け、時間になったら用紙を配り、時間が終了したら用紙を回収するだけです。特別なスキルは必要ありません。
監視している時間が多いので「何もしなくていいから楽」と感じる方もいれば、その一方で「時間が長く感じるからつらい」という方もいます。
ポスティングは、自転車やバイクでチラシを投函していく仕事です。
投函する配布物を受け取り、あとは自分のペースで投函していくだけなので、ストレスがまったくないのがメリットと言えます。
一方でイベントスタッフと同様、季節や天候の影響を受けやすい点はデメリットと言えるでしょう。
またここまで読んで「自分に合う仕事がなかったな...」と感じた方は、他の仕事を解説している次の記事もご参考くださいませ。
最後に派遣バイトに関するよくある質問に回答していきます。
派遣バイトは高校生・大学生でも可能です。
しかし高校生の求人は少ないので、派遣バイトではなく、通常の単発バイト・短期バイトを探した方が早く見つけられる可能性があります。
派遣バイトにも様々な仕事がありますので、一概にきついとは言えません。
派遣バイトに関する記事は以上です。
派遣バイトは派遣会社に登録し、登録した会社から単発のバイトをこなしていく働き方です。バイトという言葉がついていますが、雇用の仕組みは派遣社員と同じである点を知っておきましょう。
派遣バイトは条件に合わない方は働くことが禁止されている一方、条件を満たす学生や主婦の方であれば、自分に合った時間に好きな仕事を見つけ、働いていくことが可能です。
得られる経験も豊富なので、興味を持った方は是非積極的に挑戦してみてはいかがでしょうか。